高2の1月進研模試の範囲完全網羅!全科目出題傾向と共通テスト1年前対策
高校2年生の冬休み明け、1月中旬から下旬にかけて全国の高校で一斉に実施される「ベネッセ総合学力テスト 高2・1月」(通称:1月進研模試)。大学入学共通テスト本番までちょうど1年という絶妙なタイミングで実施されるこの模試は、全国で約40万人規模の高校生が参加する国内最大級の学力判定テストです。これまでの定期テストレベルの総復習にとどまらず、いよいよ本格的な大学入試の実戦演習へと舵を切る決定的な分水嶺となります。
「部活動が忙しくてまだ受験勉強を始められていない」「理科や地歴公民の選択科目がどこまで出題されるのか把握できていない」と焦る高2生も少なくありません。本稿では、大手予備校関係者への取材や直近の出題データに基づき、英語・数学・国語・理科・地歴公民の全教科にわたる出題範囲を徹底解説。周りと劇的に差がつく頻出単元の傾向から、共通テスト1年前に叩き出すべき目標得点、そして教育心理学に基づいたメンタル維持の極意まで、余すところなくお伝えします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:高2・1月進研模試は英・数・国に加え、理科・地歴公民の本格選択が始まる「共通テスト1年前の最重要ベンチマーク」である。
- 要点2:数学は「数学II・B・C」の微分積分・数列・ベクトル、英語は500〜700語規模の長文読解、理科・地歴は学校の進度に応じた選択問題の設計が合否を分ける。
- 要点3:進研模試特有の「見かけの偏差値の高さ(インフレ)」に惑わされず、素点の目標ライン(3教科180点〜200点以上で国公立・難関私大射程)と弱点分野の早期炙り出しに徹することが合格への最短ルートとなる。
【全科目一覧】高2の1月進研模試の出題範囲はどこまで?主要教科を徹底解説
高校生や保護者から最も多く寄せられる疑問が、「高2の1月進研模試の出題範囲はどこまでカバーされているのか」という点です。結論から言うと、国数英は高校全課程の約7〜8割が完成していることを前提とした骨太な出題となり、理科・地歴公民は高校ごとの履修スピードに配慮した幅広い選択問題形式が採用されています。文理問わず必須となる主要科目の詳細を紐解いていきましょう。
進研模試高2英語出題範囲:長文読解の語数増と記述英作文への対応
英語は、単語・文法の単体知識を問う小問から、文脈把握力を試す本格的な読解総合問題へと完全にシフトします。
- 大問1(リスニング):短文応答、イラスト選択、長めの対話・モノローグ聞き取り(配点約20〜25点)。
- 大問2(リーディング・語彙・文法):語句整序、空所補充、語形変化、発音・アクセント(または会話文完成)。
- 大問3・大問4(長文読解):論説文、エッセイ、グラフや図表を含む実用英文。1題あたり500〜700語前後のボリュームで、パラグラフごとの要旨把握や下線部和訳・内容一致問題が出題されます。
- 大問5(記述・自由英作文):与えられたテーマやグラフに対して、自分の意見を40〜60語程度で論理的に記述する問題。
進研模試高2数学範囲:数学II・B・Cの重厚な融合問題が勝負の分かれ目
数学は文系・理系で選択が分かれます。特に数学IIの「微分法・積分法」や新課程で再編された「数列」「平面・空間ベクトル」の仕上がりが、そのまま点数差に直結します。
- 必答問題:数学I・Aの全範囲(小問集合、2次関数、図形と計量、データの分析、場合の数・確率、図形の性質)。
- 選択問題(文系・理系共通):数学II(式と証明・複素数と方程式、図形と方程式、三角関数、指数・対数関数、微分と積分)。特に「三次関数の接線・最大最小・面積計算」は鉄板の頻出領域です。
- 選択問題(理系および選択者):数学B(数列、統計的な推測)、数学C(平面上のベクトル、空間のベクトル)。学校の進度に合わせて、大問の中から指定された問題を選択して解答します。
進研模試高2国語範囲:古文・漢文の本格的読解と記述記述力の試練
国語は現代文2題(論理的文章・文学的文章)、古文1題、漢文1題の計4題構成(100点満点×各分野配点)が基本です。
- 現代文(論理的・評論文):近代以降の思想、文化、テクノロジーなどを題材にした重厚な文章。接続詞の吟味や指示語の追跡、50字前後の記述説明が鍵を握ります。
- 現代文(文学的・随筆・小説):登場人物の心理描写や情景描写の意味を捉える問題。
- 古文:平安時代〜鎌倉時代の物語・随筆・日記から出題。助動詞の意味・活用・接続はもちろん、敬語による主語の特定、和歌の修辞法(掛詞、枕詞など)が問われます。
- 漢文:基本的な句形(使役、受身、否定、反語、疑問、再読文字)の習得を前提に、故事成語や教訓を含む散文が出題されます。
進研模試理科地歴公民選択:新課程に対応した幅広い選択肢
理科・地歴公民は、受験生の履修状況に最大限配慮した柔軟な大問選択制が取られています。
- 理科:「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の基礎科目全範囲に加え、専門科目(「物理」「化学」「生物」)は力学、無機・有機化学の基礎、遺伝情報の発現など、前半の主要単元から広範囲に出題。学校で習っていない単元を回避できるよう、複数の選択問題が用意されています。
- 地歴・公民:「歴史総合+日本史探究/世界史探究」「地理総合+地理探究」「公共+政治・経済」など、新課程の学習進度に合わせて近現代史を中心とした構成。基礎用語の暗記だけでなく、史料や統計グラフを読み取らせる共通テスト型の設問が大幅に増加しています。

【2026年最新データ】高2進研模試の偏差値換算表と平均点目安の決定版
模試を受験した後に最も気になるのが、「素点で何点取れば、どのくらいの偏差値や判定になるのか」という換算基準です。進研模試は中堅高校から進学校まで幅広い学力層が受験するため、河合塾の全統模試や駿台模試に比べて母集団の平均点が低めに出る傾向があります。
以下の表は、進研模試(高2・1月実施)における英・数・国3教科(各100点、合計300点満点)の過去数年間の公式データおよび予備校の追跡調査を統合して算出した、標準的な偏差値換算の目安です。
| 目標偏差値 | 3教科合計得点(300点満点) | 教科別平均点・得点率の目安 | 編集部の見解・志望校ターゲット |
|---|---|---|---|
| 偏差値70以上 | 215点〜245点以上(得点率72〜82%) | 英: 75点以上 / 数: 75点以上 / 国: 70点以上 | 東京大・京都大・旧帝大・国公立医学部・早慶上位学部をA〜B判定で狙える超上位層。 |
| 偏差値65〜69 | 180点〜214点(得点率60〜71%) | 各教科60〜70点前後を手堅く確保 | 難関国公立(神戸大・筑波大・横国大等)・早慶・MARCH上位・関関同立上位が視野に入る。 |
| 偏差値60〜64 | 150点〜179点(得点率50〜59%) | 得意教科で65点、苦手教科でも45点を死守 | 地方上位国公立大学・GMARCH・関関同立の合格圏。一般入試で戦える最低ライン。 |
| 偏差値50〜59 | 105点〜149点(得点率35〜49%) | 例年の全体平均点(各教科35〜45点前後)付近 | 日東駒専・産近甲龍・中堅私大レベル。基礎知識の抜け漏れが多く、早急な復習が必要。 |
| 偏差値50未満 | 104点以下(得点率34%以下) | 英数国いずれかで20〜30点台に低迷 | 教科書レベルの基礎が崩壊している危機的状況。高1範囲からの抜本的なやり直しが必須。 |
進研模試高2平均点目安としては、例年3教科合計で約110点〜120点(得点率約37%〜40%)前後を推移しています。つまり、半分(150点)得点するだけで偏差値は60の大台に乗る計算です。大問ごとの完答にこだわらず、確実に解ける小問を着実に拾うことが高偏差値への近道となります。
【実態検証】「進研模試は簡単でアテにならない」は本当か?現場指導者が語る罠
ネット上の掲示板やSNSでは、「進研模試で偏差値65取れたけれど、河合塾の全統記述模試を受けたら偏差値50台前半に落ちた」「進研模試は簡単すぎて志望校判定がアテにならない」といった書き込みが後を絶ちません。この現象の裏には、受験業界では周知の構造的なギャップが存在します。
「偏差値インフレ」が起きるカラクリ
進研模試の母集団には、大学進学を予定していない生徒や、専門学校・就職志望の生徒が多く在籍する高校も学校単位で参加しています。一方で、最難関の私立進学校の一部は1月進研模試を受験せず、駿台全国模試などにシフトしているケースがあります。その結果、母集団全体の下層が広がり、平均点が極めて低くなるため、標準的な進学校の生徒が受験すると偏差値が+5〜10程度高く算出されるのです。
現場のベテラン進路指導教諭が明かす「1月進研模試を軽視してはいけない理由」
都内の進学校で長年進路指導を担当する教諭は、取材に対して次のように警鐘を鳴らします。
「『進研模試は母集団のレベルが低いから意味がない』と侮る生徒ほど、高3の夏以降に手痛いしっぺ返しを食らいます。進研模試の問題は、ベネッセの作問チームが学習指導要領を徹底的に研究し尽くして作られており、教科書レベルから入試標準レベルへ橋渡しするための『基礎の欠陥』をあぶり出す精度は日本一です。高2の1月の段階で進研模試の偏差値が60に届いていない生徒が、浪人生が参入してくる高3秋の駿台や河合で太刀打ちできるはずがありません」
表面的な偏差値の数値に一喜一憂するのではなく、「設問ごとの正答率(GTZ:学力到達度)」に注目してください。全国正答率が50%を超えている問題を落としていた場合、そこがあなたの最大のボトルネックです。

【実戦分析】周りと差がつく頻出単元と1月進研模試過去問対策の核心
限られた冬休み期間や直前対策で、効率よくスコアを跳ね上げるためには、進研模試特有の「頻出パターン」に特化した対策が欠かせません。高2・1月模試で合否を分ける急所を教科別にピンポイントで解説します。
数学:大問1の小問集合で満点を確保し、数列・微分積分の「型」を叩き込む
高2・1月の数学で最も手痛い失点は、大問1(計算・小問集合)でのケアレスミスです。配点が約20〜25点あるため、ここで計算ミスを2問重ねるだけで偏差値が4〜5ポイント吹き飛びます。
さらに差がつくのは、数学IIの「微分・積分」です。進研模試の微分積分は、「接線の方程式を求める」→「極値を求めて三次関数のグラフを描く」→「放物線と直線、あるいは三次関数で囲まれた部分の面積を計算する」という黄金パターンがほぼ決まっています。教科書の章末問題や1月進研模試過去問対策として過去2〜3年分の類題を解き、計算のルーティンを身体に染み込ませておけば、大問1つ(20点分)をほぼ完答することが可能です。
英語:単語力頼みを脱却し、500語の長文を15分で読み切る「段落要約力」
1月模試の英語長文は、高1の頃と比べて語彙の抽象度が一気に上がります。「単語帳の一語一訳」だけで乗り切ろうとすると、大問3・4で時間が足りずに力尽きます。
パラグラフの第1文(トピックセンテンス)を意識し、「第1段落=問題提起」「第2段落=実験や具体例」「最終段落=筆者の結論」といった文章の骨格を捉える訓練を行ってください。また、自由英作文では難しい単語を使う必要はありません。中3〜高1レベルの平易な構文(It is ... to 〜 / I think that ... because 〜)をミスのない文法で書き切る減点されない英作文を徹底することが高得点の秘訣です。
国語:古典文法「識別」の完全制覇と現代文の「根拠の言い換え」
国語で短期間に対策が実を結ぶのは間違いなく古文・漢文です。古文では特に「る・らる」「む・むず」「なり」「に」の識別が頻出。これらを文脈から正確に見分けるだけで、文法小問だけでなく読解問題の主語把握もスムーズになります。現代文は「本文中に書かれていない自分の常識」で選択肢を選ばず、傍線部の直前直後から「同義の言い換え表現」を探し出す客観的読解を徹底してください。
【専門家視点】教育社会学と認知心理学から読み解く「高2の壁」と家庭内環境
高2の1月は、受験生にとって精神的にも大きな負荷がかかる時期です。認知心理学や教育社会学の知見を踏まえ、この時期特有の心理的危機を乗り越える処方箋を提示します。
「エビングハウスの忘却曲線」と自己効力感(Self-Efficacy)のマネジメント
高1〜高2の夏に習った単元は、復習を挟まなければ認知心理学が示す通り約8割以上が忘却の彼方へ追いやられます。1月進研模試で思うような点数が取れなかったとしても、「自分には才能がない」と落ち込むのは完全な誤謬(ごびゅう)です。それは能力の欠如ではなく、単なる「記憶のメンテナンス不足」に過ぎません。
心理学者アルバート・バンデューラが提唱した「自己効力感(自分はやればできるという感覚)」を損なわないために、模試対策では「今日は三次関数の面積公式を完璧にする」「古文の助動詞表を暗記する」といった、短時間で達成可能なスモールステップの成功体験を積み重ねることが不可欠です。
家庭内における「心理的バウンダリー(境界線)」の維持と共依存の回避
共通テスト1年前という節目を迎えると、保護者側の焦燥感もピークに達しがちです。昭和・平成の受験競争期に見られた「ステージママ」的な過干渉や、子どもの偏差値に自尊感情を依存させてしまう「母娘・親子の共依存関係」は、令和の入試においては子どもの学習意欲を激しく削ぐ毒親リスクとなりかねません。
教育社会学の研究が示す通り、親が取るべき最適な立ち位置は「マネージャー」ではなく「安全基地(セーフティネット)」です。「模試の判定が何だったか」を問い詰めるのではなく、「体調管理のサポート」と「静かに集中できる学習環境の整備」に徹すること。親と子の間に健全な心理的境界線(バウンダリー)を引くことこそが、受験直前期のメンタルブレイクを防ぐ最大の防波堤となります。
【プロの結論】高2・1月模試を味方にできる人・伸び悩む人の判断基準
この模試をステップにして難関大合格を勝ち取る生徒と、高3で失速してしまう生徒には明確な行動パターンの違いがあります。
- 味方にできる人(受かる受験生):
- 模試を「実力テスト」ではなく「自分の弱点発見器」と割り切っている。
- 試験当日の帰宅後、あるいは翌日中に自己採点を完了し、解けなかった原因を「知識不足」「計算ミス」「時間不足」に分類して復習ノートを作っている。
- 志望校判定のアルファベット(A〜E)に感情を奪われず、合格者平均点との「差分」を埋める計画を立てられる。
- 伸び悩む人(危険な受験生):
- 「まだ習っていない範囲が出たから仕方ない」と言い訳を探してしまう。
- 偏差値の数字だけを見て一喜一憂し、成績表が返却される1ヶ月後まで模試の復習を一切放置する。
- 学校の友達同士で点数の高さを競い合うだけで、入試本番を見据えた戦略的な振り返りができていない。

【進研模試 範囲 高2 1月】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:1月進研模試(ベネッセ総合学力テスト高2)の具体的な実施日程はいつですか?
A1:学校ごとに多少異なりますが、例年1月中旬〜下旬の土曜日または平日に高校単位で実施されます。2026年においても、大学入学共通テスト本番(1月第3週末)の直前または直後の週に設定される高校が大多数を占めます。詳しい日時は在籍校の進路指導年間予定表を確認してください。
Q2:理科や地歴公民の選択科目はどれを選べばいいですか?まだ習っていない単元が出たらどうすべき?
A2:基本的には「国公立大学の共通テストで使う科目」または「志望私立大学の個別試験で使う予定の科目」を選択してください。進研模試の理科・地歴は、学校の履修遅れを考慮して複数の選択大問が用意されています。問題冊子を開いたらまず全体を俯瞰し、自分が学校や自習で履修済みの単元に該当する大問番号を慎重に選んでマーク・解答欄に記入しましょう。
Q3:志望校判定で「D・E判定」が出てしまったら、志望校を変えるべきでしょうか?
A3:まったく変える必要はありません。高2の1月時点でのE判定は、受験界では日常茶飯事です。この時期の判定は「これまでの既習範囲の定着度」を示しているに過ぎず、今後の1年間の伸び代を否定するものではありません。志望校を下げる検討をするのは、高3の秋以降の模試結果を見てからで十分です。現時点で大切なのは、判定ではなく「どの単元のせいでE判定になったのか」を冷徹に分析することです。
まとめ:2026年入試を制するために高2の1月模試をどう活かすか
高2の1月に実施される進研模試は、単なる定期テストの延長ではありません。1年後に同じ会場、同じ緊張感の中で迎える「大学入学共通テスト」の予行演習であり、全国40万人のライバルたちと横一線で競い合う本格的な戦いの号砲です。
出題範囲の広さに圧倒される必要はありません。問われているのは奇抜な難問ではなく、教科書の基本概念をどれだけ深く、正確に理解し、時間内にアウトプットできるかという基礎力です。出題範囲を隅々まで見渡し、自分の弱点単元に狙いを定めた過去問対策を行って模試に臨んでください。そして試験後は即座に自己採点と解き直しを行い、発見した課題を冬の学習計画に落とし込むこと。その能動的な姿勢こそが、1年後の志望校合格通知を確実なものにする最強の武器となります。 (出典: 進 研 模試 範囲 高 2 1 月(Yahoo!ニュース))